サステナビリティトップメッセージ

小林 和也
従業員一人ひとりの成長を会社全体の成長へつなげていく
また、従業員には自分の目指すものを明確にし、その実現に向けて何をやるべきかを突き詰めてほしいと考えています。そして、それを通じて会社にどのように貢献していくのか、しっかりと考えてもらいたいと思っています。
そうした人財を育てるために、必要な投資を惜しまず、また、一人ひとりの意見を尊重し、ダイバーシティに富んだ会社を目指します。さらに、リモートワークをはじめとする柔軟な働き方を受け入れ、従業員が自主的に働き方を提案できる環境づくりにも取り組んでいきます。
こうした施策を通じて従業員一人ひとりの成長を支援し、トーカロ全体の持続的な成長につなげていきたいと思います。
環境負荷の低いものづくりを実現

地域の産業に参画し、今後のさらなる成長に向けて

100年企業を目指し、「選ばれる企業」であり続けます。
取締役 常務執行役員 管理本部長 後藤 浩志

私は管理本部長として、また取締役の一人として経営に参画しています。創業72年を迎えた当社が100年存続する企業となるためには、長期的な視点が重要だと考えており、その軸となるのが「サステナビリティ」です。
当社は、2021年11月に中期経営計画とあわせて長期ビジョン「人と自然の豊かな未来に貢献する」を公表しました。2年を迎える時期に差し掛かり、これまでを振り返ると、トップダウンでの社内浸透が功を奏し、着実に成果が出てきていると評価できる一方で、「従業員一人ひとりが納得し、行動につなげられているか?」という点では、道半ばであると感じています。そこで、従業員がボトムアップで行動を起こすことができるように、新たな研修を全社で展開していく予定です。
長期ビジョンの実現に向けて、当社は取り組むべき課題(マテリアリティ)を特定しています。5つのマテリアリティの中で最も重要と考えているのは「先進的皮膜開発と潜在市場の開拓」です。当社は売れ筋の商品を大量生産するようなビジネスモデルではなく、受注生産を主としています。当社がこれからも社会から必要とされ、生き残っていくためには、新しい皮膜の開発と、新たな市場開拓が必要不可欠です。
近年は、半導体製造装置関連の好調に後押しされ、設備投資を積極的に進めてきました。今後も数年はこの流れが続くと予想していますが、この追い風がなくなったときにも成長し続けられるかどうかが「先進的皮膜開発と潜在市場の開拓」にかかっています。社会に求められるニーズをしっかりととらえた皮膜開発と、アプリケーションをより世界に広めていく努力をしていかなければなりません。
また、事業活動を通じた環境貢献を加速するため、環境エネルギー分野の受注金額をKPIとして目標を設定しており、その成果も着実に表れています。自社の生産活動における環境負荷低減はもちろんのこと、当社の皮膜が環境に貢献できるよう、継続して取り組んでいきます。
「多様な人財の育成と活躍」も重要です。2020年7月にダイバーシティ推進委員会、2022年2月にダイバーシティ推進室を設立し、この2年で社内の人財の多様性を強化するための体制・仕組みは整ったと感じています。また、女性活躍をはじめとして、企業としての長期的な成長に幅広い人財が必要だという認識は、社内に着実に広がりつつあると実感しています。
人財育成については、2022年度から、グローバル展開の核となり中長期視点で当社の将来を担う人財を育成する「グローバルチャレンジ」とデータやデジタル技術を活用してイノベーションに結び付けることのできる人財を選出・育成する「DX人財公募」を始めました。これからもチャレンジや成長を支援する制度を通じて、当社の将来を担う人財を育成していきます。
2023年4月からは、こうしたサステナビリティに関する施策や取り組みがどのくらい社内に浸透しているのか、そして一人ひとりがどんな想いをもっているのかを、私自身が“実感”したいと考え、各工場を回って直接対話を重ねています。若い従業員と話す中で、当社が目指す「100年企業」を迎える2051年が、彼らにとっては遠い未来の話ではなく、あくまで通過点であるということにあらためて気づかされ、取締役として身が引き締まる思いです。
100年を超え、さらにその先の30年、50年にわたって社会から「選ばれる企業」であり続けるために全力で職責を果たし、次世代のトーカロへとつないでいきたいと思います。