サステナビリティトップメッセージ

三船 法行
表面改質技術で環境負荷低減に寄与
事業を通した環境貢献として、主にエネルギー分野での表面改質技術の提供が挙げられます。表面改質技術は、部材表面にさまざまな特性を付加することで、お客さまの省エネ・省資源、環境負荷低減に貢献する技術です。装置・機器の腐食や摩耗などを防ぎ、長寿命化、高効率化にも貢献しています。
なかでも、風力発電、水力発電や地熱発電といった再生可能エネルギーの装置・機器の表面処理において、さらなる効果向上が見込まれます。その実現に向けて、装置・機器の表面処理の研究を進めています。加えて、水素発電やバイオマス発電といった脱炭素の発電への活用によって、水素社会や脱炭素社会の構築にも貢献します。また、当社の技術は蓄電池の製造ラインにも使われており、高い生産性に寄与しています。研究部門だけで取り組むのではなく、営業部門と協力しながら、グリーン成長市場開拓を進めていきます。
社内における環境貢献としては、CO2排出量削減が一つの指標です。現在、当社が排出するCO2量(年間約1万6千トン)の95%が電力使用によるものであり、事業所での省エネルギーに取り組むと同時に、再生可能エネルギー導入の検討を進めています。
多様な人材が活躍できる環境づくりを推進

執行役員制度を導入し、ガバナンスを強化
ガバナンスの強化にも力を入れています。取締役会の意思決定の迅速化および監督機能の強化、業務執行機能の強化、経営の効率化等を図ることを目的とし、執行役員制度を導入しました。執行役員が責任を持って業務を執行できる体制としています。さらに、海外拠点と密に連絡を取り、グローバルにガバナンスを発揮できるようにしています。
人と自然の豊かな未来へ
ESG活動を着実に推進していくことが「SDGs(持続可能な開発目標)」の達成にもつながると考えています。また、当社の存在意義は技術を通して「人と自然の豊かな未来に貢献する」ことです。従業員が誇りを持って働ける会社でありつづけるために、人を幸せにし、素晴らしい自然環境を守りつつ、豊かな未来に貢献する技術やサービスを提供し続けます。
グループ全体でビジョンを共有し、ESG活動に取り組んでまいります
取締役 常務執行役員 後藤 浩志

持続可能な社会の実現のために当社がなすべきことは、事業活動を通じて、日本・世界の環境負荷低減や生産活動の効率化に貢献し、人々を幸せにしていくことだと考えています。当社社長メッセージにもある通り、2021年度から、この考えを集約した「人と自然の豊かな未来に貢献する」という言葉を当社のビジョンとして掲げ、国内外の子会社や関連会社も含めたトーカログループ全体で、このビジョンに向けて尽力していきます。そのためには、それぞれの現場で一人ひとりが自分で考えて行動できるようにしていきたいと思います。
当社は、ESGにおいてまだまだ注力すべき多くの課題があると認識しています。ただし、トップダウン的に一方的な指示を出して進めても、あるいは逆に現場に任せきりでも上手くいかないと思います。我々がなすべきこと、これからどういう方向に進んでいくのかを、全社員で共有しながらESG活動に取り組み、当社の総合力で課題を解決していきたいと考えています。
私自身の役割は、社内の縁の下の力持ちである管理本部として、社内の双方向のコミュニケーションを促進することです。今後はより一層、ビジョンの社内浸透に注力していきます。当社のESG活動はこれから本格的に進めていく段階なので、最初はうまくいかないこともあるかもしれません。しかし、トライアンドエラーを繰り返しながらも、トップ(最高水準)を目指すつもりで取り組んでいきます。それが結果的に、当社の中長期的な企業価値向上につながっていくことでしょう。
これからも、表面改質技術を通じて、「人と自然の豊かな未来に貢献する」という使命を果たしていきます。