サステナビリティ環境気候変動対策
トーカロは、気候変動対策として、再生可能エネルギーの利用をはじめ、CO2排出量削減のための取り組みを進めています。
地球温暖化の防止
節電対策を徹底し、省エネ機器の導入を推進するとともに、積極的に再生可能エネルギーの利用を図っています
当社連結の主なCO2の排出要因はエネルギーの使用によるもので、化石燃料由来の一次エネルギーである灯油、軽油、LPGおよび都市ガスや、二次エネルギーである電気があげられます。これらをCO2換算すると、電気によるものが全体の88.38%にあたり、CO2排出量のほとんどを占めています。
トーカロでは、きめ細かい節電を実施することは当然のこと、省エネ機器の導入、老朽化機器のエコ製品への更新なども行っています。
また、発電時にCO2を排出しない再生可能エネルギーの利用を推進するため、太陽光発電による電力の自家消費や、再生可能エネルギー由来の電力購入を進めるなど、CO2排出の抑制策を積極的に展開しています。
2022年度のCO2排出量は前年に比べ約60%、CO2排出量/売上比率は約65%減少しています。これは、再生可能エネルギー由来の電力の購入を進めた効果が表れています。また、電力使用量/売上比率も減少していることから、省エネ設備の導入などによる生産効率向上の影響が表れています。
- 2020年度以降、購入電力由来のCO2排出量は、調整後排出係数を適用しています。
- 2021年度からCO2ガス、2022年度からはアセチレンガスを追加しています。
TOPICS
太陽光発電の活用~晴れの国おかやま・倉敷工場~
年間降水量が少なく、「晴れの国」と呼ばれる岡山県。その岡山県内で、2022年4月に倉敷新工場の稼働を開始しました。ここは、屋上に約3,500m²分の太陽光パネルを設置した、当社初の本格的な自家発電工場です。
倉敷工場において、2022年度太陽光自家消費率は23%となりました。水島工場からの工場設備の移転が2022年12月に完了したことを考慮すると、ほぼ導入前の試算通りの効果を得られています。
消費電力を自家発電でまかなうことで、CO2排出量削減に貢献するものと期待しています。
生産の高効率化の取り組みはもちろんのこと、自家発電での再生可能エネルギーを導入することで、より一層の環境負荷低減・温室効果ガス排出量の削減に努めていきます。


VOICE
当社初の自家発電工場として、さらなる効率化を目指す
池田 和範(東京工場 営業部 部長)

2023年3月まで倉敷工場の工場長を務め、工場の設計・建設から、太陽光パネルの設置に携わりました。2022年4月から稼働している倉敷工場では、太陽光パネルを屋根に敷き詰めて発電しており、工場の電気代削減とCO2排出量削減に貢献しています。
太陽光パネルの導入にあたって、過去の日射量を考慮して想定の発電量を算出しました。年間降水量が少なく「晴れの国」と呼ばれる岡山県は、日本国内でもトップクラスに発電効率が良い場所です。工場の電気消費量に応じて、できるだけ使いきれる発電量をまかなう枚数の太陽光パネルを導入しました。本格的な自家発電工場としては当社では初の試みだったため、導入費用の計算や社内での承認を得るために苦労もありましたが、無事、導入にこぎつけました。
2022年4月の稼働開始から1年が経ち、年間の太陽光発電量は313,294kWhとなりました。これは、倉敷工場の電気消費量の23%にあたります。また、CO2排出量は22.6%の削減を達成し(170t-CO2削減)、ほぼ試算通りの効果を得ています。
今回の導入で、太陽光発電に関して従業員に話す機会が増え、省エネに対する意識向上にもつながったのではないかと感じています。将来的には、蓄電池などを導入して、休日や早朝の発電分も使い切れるように継続して検討を進め、自家発電のメリットをフルに発揮した工場になってほしいと願っています。