溶射を中心とした各種表面改質の総合メーカー

トーカロ株式会社

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機能例

TDプロセス

高温の溶融塩浴中に目的の加工物を浸漬し、基材表面にバナジウム、ニオブ、クロムなどの炭化物を拡散浸透させることによって優れた機能皮膜を形成する表面改質法です。複雑な形状の加工物でも均一で極めて硬い皮膜(断面硬度Hv3200〜3800)を作ることができ、金型業界ではなくてはならない表面改質技術として高い評価を得ています。

TD-VC皮膜

TD-VC皮膜

TD-VC皮膜は高温塩浴処理法の1つであるTD法によって得られるバナジウムカーバイド(VC)系の極めて硬質な皮膜で、その断面硬度はHv3,200〜3,800にも達し、加工物表面を摩耗や焼き付きから護ります。加工部品の耐久性能が大幅に改善され、TD-VC皮膜は今や金型業界では、なくてはならない表面改質技術として高い評価を得ております。
なお、塩浴処理法では被加工物の形状に関係なく、内面の死角部位も含めて一様な膜厚での成膜加工が可能です 。


■TD-VC皮膜の特性

皮膜の種類 厚さ(μm) 硬さ(HV) 密着機構
TD-VC 5〜15 3,200〜3,800 拡散浸透タイプ
Crめっき 30〜50 900〜1,000 メカニカルタイプ

■TD-VC皮膜の断面組織

TD-VC皮膜の断面組織

■コイニング加工による耐摩耗性

コイニング加工による耐摩耗性(グラフ)

■耐溶融アルミニウム性

耐溶融アルミニウム性(グラフ)

TBS-1500皮膜

TBS-1500皮膜

TBS-1500皮膜はTD-VC皮膜同様高温塩浴処理法によって得られる鉄ーボライド系の硬質皮膜で、特に高温下のパーティクルエロージョンに対し無類の耐久性能を発揮します。加工対象部材は鉄をはじめとする遷移金属材料でそれぞれのベース金属と化学的に反応し加工部材表面にボライド化合物を形成します。なお、一般的にTBS-1500処理法ではTD-VCと比較して厚めの成膜加工ができます。

■TBS-1500皮膜の断面組織

耐溶融アルミニウム性(グラフ)

■加工母材別TBS-1500皮膜の硬さと厚さ

金属の種類 皮膜硬さ(Hv) TBS-1500 皮膜厚さ(μm)
オーステナイト系 ステンレス鋼 SUS304 1,300〜1,700 5〜30
合金工具鋼 SKD61 1,300〜1,700 30〜100
クロムモリブデン鋼 SCM435 1,300〜1,700 30〜100
機械構造用炭素鋼 S45C 1,200〜1,500 30〜100
一般構造用圧延鋼 SS400 1,200〜1,500 30〜100
ベアリング鋼 SUJ2 1,200〜1,500 30〜100

TD-VC/TBS-1500皮膜の特徴

■加工母材別TBS-1500皮膜の硬さと厚さ

分類 TD-VC TBS-1500 熱CVD PVD Crめっき 窒化
皮膜種 VC Fe-B TiC, TiCN TiN, CrN Cr Fe-N
皮膜硬さ(Hv) 3,200〜3,800 1,200〜1,700 2,300〜3,800 2,000〜2,300 900〜1,000 900〜1,000
皮膜厚さ(μm) 3〜15 10〜100 3〜15 1〜5 20〜50 10〜20
処理法 溶融塩浸漬 溶融塩浸漬 ガス中加熱 減圧窒素ガス中放電 水溶液中電解 溶融塩浸漬
処理温度(℃) 900〜1,000 900〜1,000 900〜1,000 400〜600 50〜80 500〜600
母材の歪み発生 × × ×
母材/皮膜の密着度 ×
耐摩耗性
耐熱性 ×

■常温での硬さ比較

常温での硬さ比較(グラフ)

■高温での硬さ比較

高温での硬さ比較(グラフ)

TD処理加工プロセス概念図

TD処理加工プロセス概念図

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